ケニアビジネスの売掛金に注意!
今回はケニアでビジネスをしていくのに、売掛金で販売をするのが非常に危険ということを書きたいと思います。
売掛とは、ツケで販売するということですね。バイクは先に渡すけど、支払いは来月といったような感じです。
私も以前日本で働いていたころ、企業に対して販売をする場合は売掛で販売するのが普通でした、末日締め翌月末日払いなど。
ケニアでそのような契約を企業と結んで取引をすると、かなりの企業から約束された日に支払いがありません。
請求書のコピーなどを添えて、なぜこの支払いがされてないのか?などを聞いてもなかなか支払いがされません。
そのくせして、こっち側に納期が遅いなどのクレームを言ってきます。
期日を守って支払いをしてくれる企業もごくごく珍しくありますが、稀です。
特に私のように小規模投資でビジネスをしていると、売掛金の回収遅延は命取りになります。
バイクビジネスでは、ホンダへ注文をして、支払いをします。もちろんホンダ側も売掛がリスクということで、ケニアでは現金売りしかしていません。
例えば10台バイクを購入すると約100万のお金が口座から消え、お客さんへ10台渡して、次の月まで支払いを待つとなれば、当たり前の話ですが、その間そのお金では、在庫購入ができません。さらに支払い期日にお金が入らなければ、そのお金が消えたままになり、従業員の給与など経費支払いは発生して、お店から在庫は消え、販売もできなくなり経費支払いは毎月発生して、お金がなくなり倒産ということになります。(怖い!!)
この話で、お客さんからの支払いが6カ月後になったということであれば、100万使って6カ月間で10台分の利益しか出せないということになります。
一方、現金売りのみにした場合、1週間以内で10台を販売した場合、売れた分のお金で次の発注ができ、単純に26週間これを繰り返せば、半年後には260台販売した利益がはいります。
このくらいケニアでは売掛はリスクがあります。
半年は大げさでしょ!?と思うかもしれませんが、何回もこのくらいの遅延を経験しています。
ケニアのどこのスーパーマーケットで売られている商品のメーカーや、大企業でもそのレベルです。
そういったこともあり、売掛をしないという販売店も多くあります。
なので、自信をもってうちは売掛しません!!といってもなにも恥ずかしいことではないと思いますし、自己防衛としてはとても大事なことです。
もちろん資金に余裕があれば、やってもいいと思います。売掛をしないということでお客さんの数が減ることも確かなので。難しいところですね。。。日々勉強です。
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