新たな挑戦インドメーカーBAJAJのお店を作る その2

Athi Riverは僕の住んでいるところから30キロくらい離れている場所になります。
なんとか場所を決めたあと、別会社を設立しました。
以前、Kerichoに出していたお店を閉じた時に、そこで働いていた3人に。
もし、このままこの会社で働きたいのであれば、Nairobiに来て欲しいと言った時、2人はナイロビに来ると言ってくれました。
そして、ナイロビに移り住んで働いてくれていました。
実はこの2人(1人はメカニック)、もともとBAJAJのお店から引き抜いたので、経験があったのです。
この2人にAthi Riverに行ってくれないか?と。。。
かなり身勝手な申し出でしたが、2人とも引き受けてくれました。
そのうち1人がNelsonというKerichoでも店長をしてくれていた人で。
この人に株を少し持たせて役員になってもらい。
MALSON MOTORS Limited(マルソン モーターズ)が立ち上がりました(笑)
まぁ、MatsumotoとNelsonのスペルを合わせただけですが(笑)
そして、もう1人Nairobiのお店のレジをしていた男の子に営業として配属をしてもらいました。
この子は、カンバ(部族の名前)出身で、Athi River(Machakos County)では一番多い部族の出身になります。
役所やライダー達と話すときに、部族語になることがあり、それが話せないと、交渉が難しいことが多々あるので。
この3人体制で挑みました!!!
店の内装工事も終わって、無事BAJAJから承認がおりて、
バイクと部品を購入して2023年2月にオープンしました!!
そして、始めの月の売り上げが、なんと2千円でした!部品が2個売れただけ。。。
これは想像をはるかに上回る厳しさでした。厳しいとかいうレベルじゃない!
ヤバすぎる!!!
翌月BAJAJが新店舗オープンイベントとしてフリーオイル交換をしてくれて、
その日に100人以上のBAJAJライダーが訪れてくれましたが、
ぜんぜんバイクが売れないんです(笑)
前回も書いたようにバイク市場が劇的に縮小しているというのも影響して、赤字がどんどん積み重なって行きました。
そこから、いろんなことを考え行動していきました!
バイクタクシー組合の会合に参加してプレゼンしたり。
メカニックを他の店から引き抜いたり、値引きキャンペーンをしたり、
1年間いろんなことをしましたが、どれもこれもうまく行かなかったです。
閉店だな。。。と、何度も思いました。
2024年に入って少し経ったとき、
僕のお店がナイロビに2か所あったんですが、その1つのお店の近くにあったBAJAJのお店が閉店したんです。
そこで、MALSONのお店をそこに移転したいとBAJAJに申し出たのでした。
その店の周りにはBAJAJバイクが沢山走っているし、店同士が近くなると管理もしやすいしと。なによりAthi Riverより絶対マシだろうと思いました。(笑)
BAJAJからは、増設は認めますけど、移転はダメと。。。。
なんだと??
そこで思いついたのは、お店の体系を変えることです。
ディーラーには2種類あって、それが3Sと2S。
3SはSales, Spare parts and Service。つまり、バイク本体と部品と修理を販売できるお店。
2SはSpare parts and Service。つまり、バイク販売をしないという点が違いです。
ここの大きな違いは、3Sは同じメーカーの物しか販売ができない。
BAJAJであれば、BAJAJのバイク、BAJAJ純正部品のみの販売に対し、
2Sはバイクを販売しない代わりに、どのメーカーの部品を店頭に並べて販売しても良いのです。
ナイロビを3S
Athi Riverを2Sにしてしまえば?と。
これ増設でしょ!
この提案は受け入れられて、MALSON Motorsの2号店が誕生したのでした。
投資は必要ですが、これでAthi Riverのお店が伸びなければ閉店しても、BAJAJは続けられる。
最後のチャンスだと思って、3SBAJAJ店をナイロビに作り、Athi Riverを2Sに変更しました!
これは、2024年4月のことでした。