ケニアでひったくりは命がけ!!
これは大変恐ろしい話ですが、ケニアでひったくりをしたらどうなるかを、実際経験しましたので、書かせて頂きたいと思います。
前回も携帯電話を取られた話を書きましたが、今回も同じような事が起きました。
私がWestlandsというナイロビの町で18時頃、携帯電話を手に持って、Uberのタクシーを呼び、タクシーが来るのを待っていました。タクシーがどこまで来ているかを見るために、私は外に立ったまま、携帯をずっと手に持っていました。
すると今回も一瞬の出来事で、携帯電話を手元から取られたのです!!携帯電話の裏に指を通すリングを付けていたのですが、それも一瞬でとられ、指にはリング部分だけ残り、犯人は走り去って行ったのです!
今回は前回と違い、まだ辺りは明るく犯人が走って行くのが見えたのです!僕は必至に追いかけましたが、ぜんぜん追いつけるスピードではなくどんどん離れていきます!
その通りに人ちらほらいたのが見えたので、大声で「そいつを捕まえてくれ!!」と何度が叫びました!
そうすると何人かが気づいて追いかけてくれました!前の方を走っていた車のドライバーも気づいて道をブロックするように移動してくれました。
犯人は車にぶつかったにもかかわらず、走り続けます。ただバランスを少し崩したこともあり、追いかけていた人の手に一瞬捕まりましが、それを振り払い方向を変え走り続けます!
すると、その先にいたバイクライダーが気づき犯人の走っていた方向を妨げました。そこで完璧にバランスを崩しました。そこで追いかけていた3人が犯人を捕まえました。
でも、まだ犯人は逃げようと振り払おうとしています。そしたら捕まえた3人が抑え込むために、犯人を殴ったり蹴ったりを始めました。まだまだ逃げようとします!そこに僕が追いつき、僕も2,3発殴りました!
ついに犯人は力尽き路上に叩きつけられました。
そこで携帯電話を取り上げ、返してもらいました。液晶はボロボロになっていましたが、機能は問題なく動いていました。
そしたら座り込んでいる犯人は、言い逃れを始めたのです。「この人は僕の知り合いで、僕の金を貸していて返してくれないから携帯を取っただけだ」とスワヒリ語で説明しているのです!
そのころには、かなりの人だかりができていました。
その中の人が英語で僕に説明してくれて、犯人がこんなこと言っているけど本当か?と。僕は全否定をして、ひったくられただけだと。
そうすると、そこにいたガードマンが、警察が持っているような棒?を狂ったように犯人に叩きつけだしたのです。棒が折れても続けようとしていたので、さすがにまずいと思い周りの人が、その人を取り押さえました。犯人は血を流していました。。。
ケニアではひったくりを捕まえた時は、リンチをして殺してしまうことも多々あるのです。
僕もそろそろまずいと思い、そこに割って入り「僕に謝れ!!」と犯人に言いました。
犯人は「悪かった。」と始めて謝りました。謝ってもまだ数人は犯人を攻めようとしていました、
僕が「携帯電話は返ってきた。僕はもう大丈夫です。みんな、捕まえるのに協力してくれてありがとう!」
と言って、僕が現場から離れたら、みんなもそこから立ち去っていきました。
次の日、その話を従業員に話すと、それはとてもラッキーなことだね!!っと。
ケニアでは携帯盗まれると絶対返ってこない。(これは前回勉強したこと)今回は取り返せた!これがラッキー!
ひったくりの犯人は、その場で捕まると殺されるのに、今回は殺されなくて彼もラッキー!
だそうです。
考えさせられる事件でした。