アフリカのケニアでビジネスを成功させる!

バイク3台の詐欺事件 -その2-バイクを取り戻せ!!-

 
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2014年11月からアフリカのケニアでビジネスをしているMAXY(マクシー)です。 ドライバー付きレンタカー、車の輸入販売、バイクショップ経営などいろいろなことに挑戦しています。 今後、ケニアでビジネスを検討されている人たちに、少しでも役立つ情報を掲載できたらと思いブログを始めました。

火曜日

ジョンに彼の知らない番号から電話をすると出た!

ジョン「昼までにはお店に行くから待って欲しい。」

この言葉を信じたかった。

もちろん来ない。。。

女性従業員「この会社は有名な化粧品メーカーで、社長もテレビに出たりしているよ。」

とりあえず、会社に乗り込もう。

私と、男性営業の2人でその会社へ。

マネージャーのウィリアム(仮名)と面会。

ジョンのIDカードコピーを渡し、彼が従業員であるかを聞く。

ウィリアム「彼は弊社の従業員です。そして今朝も出社していた。ただ昼から体調を崩して、家に帰った。」

マクシー「ジョンは小切手を持てる立場にあったのか?そして弊社でバイクを購入しようとしていたことは知っているのか?」

ウィリアム「オフィスの購入する物がある時に、社長のサインがしてあって後の部分は白紙の小切手を渡すこともある。バイクを購入するという話は社内ではまったくなく、これはジョンが勝手にその小切手を悪用したものだと思う。」

小切手が不渡りした証明をみせる。そこにはジョンがサイン以外の部分を記入したスキャンがある。

ウィリアム「これは弊社にも届いた。昨日社長が慌てて電話をしてきて、これは誰の仕業かしっているか?と聞かれたのです。もちろん社長は、銀行に連絡をしてこの振り込みを止めました。」

マクシー「そちらの従業員の仕業ということであれば、会社としても責任があると思います。会社対会社で話合った方が良いと思うので、社長と話し合いをする機会を設けて欲しい。」

ウィリアム「分かりました。社長は今、国内出張でキスムにいますので、急いで帰ってきても話し合いは明日になると思います。」

では、明日。

会社を出る。かなり怪しい印象でした。私たちが来るのを予測して対応を考えていたような。

明日の話し合いには弁護士に同席してもらった方が良いと、知人の弁護にもアドバイスを頂き、すぐにいつもお世話になっている弁護士に電話をして、来てもらうようお願いしました。お金のない個人を訴えるより、会社の方がお金を持っているので、全額でなくてもいくらか戻ってくるかもと思いました。

警察への届け出

被害の状況を届け出なければいけないので、一番近くの歩いて行ける距離にある交番に行って、状況を説明しました。そしてOBナンバーをもらいます。

この番号があれば、すでに報告をしていることが証明できるので、これを早く取っておいた方が良いとのこと。

相手の社長から連絡がないので、連絡をする。

社長「俺は今キスムで忙しいから帰れない。」

マクシー「今回のケースは緊急事項として帰ってきて話し合いをして欲しい。従業員が詐欺事件を起こしたんだぞ。あなたにも責任がある。」

社長「おまえ、脅しているのか?俺は協力しないと言って無い。ジョンの家を知っている従業員を紹介するから、そいつとジョンを捕まえに行ってくれ。それでいいだろ。俺も被害者なんだ。」

私も感情的になり、かなり要約するとこんな感じでまとまる。男性営業に感情的になったら何も解決できないので気を付けてと、忠告される。反省。。。

再び、私と男性営業とメカニック1人の3人、バイク2台でその会社へ、向こうの従業員1人をバイクに乗せ、出発。

ジョンはパイプラインという地域に住んでいるとの事。

パイプライン

今まで踏み入れた事がなかった地域。すごい交通量に対して道は狭い、バイクでもなかなか進めない、どんどん道の拡張工事やアパート建設がされている。

ほこりもすごく、ゴミゴミしたなかで圧倒されるくらいのアパートの数。10階建てくらいのアパートが見渡す限りに埋め尽くされている。一部屋は小さく、押し込んでいるという印象。こんな地域があるんだと驚きました。

工場街が近いのでそこの従業員がよく住んでいるとの事。

ジョンの同僚も、このアパートと断定はできたけど、部屋番号は分からないとのこと。

え、、、この100室くらいある中からどうやって探すの?

管理人に聞く、管理人の疑いの目。全く私たちを信じていない様子。

管理人「私はこの人知りません。最近ここの仕事についたから。。。」

マクシー「彼の契約書あるだろ?」

管理人「ここにはありません。何棟も同じ会社が管理していてそこのオフィスに行けば分かると思うけど。」

時計を見ると午後6時を回っている。オフィスは閉まっているので、明日来て欲しいとのこと。

そこでメカニックの友達(パイプラインに住んでいる)が登場。その友達の兄弟に警察がいるとの事。

ただ、今日は進まないと判断して、明日仕切り直しだな。

お店に7時過ぎくらいに戻ると、いつも定時(5時)で帰る、女性従業員2人がまだいる。

どうも心配して待ってくれていたみたい。

その後、メカニックは引き続き調べていてくれて、友達の兄弟の警察に会い、再びジョンのアパートを訪問してくれました。管理人にも話をして、私たちが本当に被害者だと説明をしてくれました。そして、通信会社にも連絡し、その名義の通話があれば連絡をもらうように指示をしてくれました。その段階ではジョンの携帯は電源が切れていたようです。

私も思っていましたが、3台のバイクをジョン1人で所有していないと思っていました。

共犯がいると。絶対共犯に連絡すると。ジョンが10分でお店に戻って来ていたことを思い出すと、共犯にバイクを渡していた可能性が高いのです。

午後10時半

男性営業「バイクが1台見つかった!!今メカニックが向かっている。」

マクシー「どこにあった?」

男性営業「あのジョンが住んでいるアパート!管理人が報告してきた。」

メカニックが現場に警察と向かい、バイクを確認。間違いなく昨日渡したバイクだ!!

鍵はジョンが持っているようで、エンジンがかけられない。メカニックなので、その部分を取り外してエンジンかけることはできるのですが、警察に捕まるとややこしいこともあり、最寄りの警察署にバイクを押して行き、預けました。

従業員が皆、真剣になって探してくれたおかげで1台確保!!すごく嬉しかったです。

彼らの給料が増えるわけでも、詐欺に合ったのが自分の責任でもないのに必死に助けてくれました。

感動です!!

水曜日

部屋番号が分かり、訪問。奥さんと小学生くらいの子供が1人。ジョンは不在。

男性営業とメカニックが張り込みをしたいと提案してくる。

水曜日1日中、夜中3時くらいまで張り込みをしてくれたとのこと。しかし、ジョンは帰って来なかった。どこかに身を隠してしまった。

木曜日

その従業員二人も疲れ切った中、働いていました。

作戦切り替えだな。。。

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