自動車 関税価格変更にご注意
ケニアでは関税価格はよく変更になります。
ほとんどといっていいほど、こちらが損をします。
基本的には税収を上げるために変更されるので、そうなるのは当たり前ですが。
注意が必要なのは、変更が発表されてから実施されるまでの期間が短いのです。
例えば、新しい関税価格が来週から適応になります。というふうに待ったなしなのです。
日本からケニアへ車を輸出する時には船で送るのが通常で、日本の港を出てから約3週間から4週間の航海をするのです。
となると、変更があった時に、すでに日本の港を出ている車は後戻りできません。高い金額の関税を払うしかないのです。
いつも思いますがこれはかなり不親切です。
ちなみに昨年2017年に日本からケニアへ送られた車の総数は約73,900台です。
実際にあった話をさせて頂きます。
港のあるモンバサという町に、車が着きます。首都のナイロビからは約500km離れています。
そこにいつもお世話になっている、通関処理をしてくれるアレックス君がいます。
その日、アレックスから電話がなり
アレックス「Mr.マツモト グッドモーニング 悪い知らせがある」
マクシー「Mr. アレックス グッドモーニング 何??」
アレックス「来週から関税価格が変わる」
マクシー「また?? どう変わるの?」
アレックス「今回の変更は ………(説明を受ける)」
マクシー「えっ!! それなら、来週末にモンバサに到着するトヨタ プレミオは対象になるやん?? いくら高くなるの?」
アレックス「120,000Ksh(約126,000円)高くなる」
マクシー「まじで!!! プレミオの市場価格考えてもそんなに利益取れないから赤字になるよ。。。」
マクシー「なんとかしてくれ!! そんな不公平なことは納得いかない。 なんとか説明してくれ。 頼んだ!!」
アレックス「えええ~。 分かったよ。 なんとかやってみる」
この件は、アレックス君の交渉で、40,000Ksh(約42,000円)の追加で許してもらいました。
なんのお金??おかしなことですね。こういった話を詳しく聞きたい方は、直接お問い合わせください。
納得がいく話ではありませんが、港に通関をせず車を駐車していると、バカ高い遅延駐車料金が加算されるので、ここで揉めるのは得策ではないのです。
こういうふうに安くなるケースもありますが、ならないケースがほとんどです。
この時の変更はかなり強引な感じでしたので、4カ月間ほど経ってからもとに戻っていました。
この車両はなんとか赤字にならずには販売できました。
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